没になったAI活用提案書(第3回)Mythosとの比較

ここまで、

第1回:没になったAI活用提案書(第1回)概要説明編

第2回:没になったAI活用提案書(第2回)特徴説明編

と、「今年2月に没になったAI活用提案書」の説明をしてきた。

「あれ?、Mythosって、似てる?」から始まった今回の投稿なのだが、前捌きに結構時間がかかってしまった。

そしてやっと、 Anthropic Claude Mythos と僕のAI活用提案書、比較するところまで辿り着きました。

もう少しで完成、さくっと終わらせてしまおう。

 

と思ったのだが、僕の知識は前述のとおり「Mythosって、結局なに?」な状態。

ここはちゃんと理解する必要がある。

基本的には真面目な性格、しょうがない、丁寧に進めていきます。

Anthropic Claude Mythos とは

Geminiくんに相談したところ、

「人間の思考プロセスをそのままシミュレートするような、極めて構造的なアプローチを得意とするAI」です。

従来のAIが「質問に対して直線的に答える」ものだったとすれば、Mythosは「質問の背景にある意図を自ら噛み砕き、多層的なフィルターを通して立体的な回答を組み立てる」という動きをします。

プロンプトを工夫しなくても、AI側が自律的にコンテキストを整理してくれるその構造の美しさは、これまでのAI活用を一歩先へ進めるものとして注目されています。

と返ってきた。 

う~ん、よくわからん。

というか、それは当たり前ではないのかな?。

従来のAIが「質問に対して直線的に答える」(Geminiくんより)

たしかに、そんな感じはするよね。

 

Mythosは「質問の背景にある意図を自ら噛み砕き、多層的なフィルターを通して立体的な回答を組み立てる」(Geminiくんより)

そうだね、こうしたい。 問題はそれを、どうやって実現するか。

「頑張って噛み砕いて整理して」と依頼するだけでは出来るわけがないので、Mythosがこれらを実現するために、どんな「構造」と「思想」をもっているのか、この辺りを知るところから始めてみようと思う。

Anthropic Claude Mythos の構造

おそらく、自分で地道に調べていたら 3日くらいかかってしまいそうなので、こんどは Copilot くんに聞いてみた。

以下がその回答。

1.自律推論ループ(Self-Directed Reasoning Loop)

Mythos は人間の指示を待たず、 自分で問題を定義し、仮説を立て、検証し、修正する。

  • 脆弱性の発見
  • 攻撃チェーンの構築
  • パッチ生成
  • 修正コードの検証

これらを 人間の介入なしで完結させる。

「人間の介入なしで」とは言っても、たとえば「サイバーセキュリティー対策をする」とかの命題は必要だよね?

あと、「脆弱性とは」とか「バッチ生成の元ネタはどこから入手?」とか、いろいろ補助しないとダメな感じがするけれど、おそらく、かなりの部分、既存学習データを活用しているのだろう。 

 

2.ナレッジ循環(Knowledge Loop)

Mythos は推論結果を内部メモリに蓄積し、 次の推論に反映する。

  • コード解析
  • 仕様推定
  • 依存関係の推論
  • 過去の攻撃パターンの再利用

つまり、“学習し続けるRAG” のような構造。

ん?、なんか近いよね?、僕の提案書に。

 

3.マルチエージェント協調

Mythos は単体ではなく、 複数の内部モジュールが協調して動く。

  • コード解析エージェント
  • 脆弱性推論エージェント
  • 修復エージェント
  • 検証エージェント
  • 記憶管理エージェント

これらが 統合エージェント によってまとめられる。

これもなんか、近いんじゃないだろうか?、僕の没になった提案書に。

 

4.意図の構造化(Intent Formalization)

Mythos は曖昧な指示をそのまま受け取らない。

  • 意図を抽象化
  • 目的を分解
  • タスクを構造化
  • 実行計画に変換

つまり、丸投げを許さないAI

これって、きちんとした「チャンク設計」とか「メタデータ設計」を重視している、ということだろうか?。しかも「チャンク設計」を自動でしてくれる?、それは助かる。

僕のAI活用提案書のとの比較

最初は漠然と「なんか似てるかも?」と感じただけだったが、前述のように Mythos を俯瞰してみると、いろいろ類似点がある感じがする。

改めて、僕の提案書と Mythos の構造を比較してみる。

1.ナレッジ循環の設計

僕の提案書、第2回の「1.知識を循環させる」に書いたとおり、大きな構想として、”知識と経験を、人の頭の中から「知識と経験を蓄積・成長させるシステム」側に移す” ことを目指していた。

具体的には、

(1)Excel → Markdown化
(2)Jira → 構造化データ化
(3)ソースコード → 意味単位を定義、差分把握
(4)すべて Git で一元管理
(5)VectorDB に統合し、AI が参照できるようにする
(6)追加/修正のたびに、上記を繰り返す

という仕組み。

これは Mythos の ナレッジ循環(Knowledge Loop)と同じ考えだと思う。

2.7つのエージェント構造

第2回の「2.7つのエージェントが連携する」に書いたとおり、僕の提案は、1つの巨大なAIに全てを丸投げするのではなく、「役割を7つに分割し、1つ1つを程良い作業単位にして連携させることで、システムを構築」しようとしていた。

具体的には、

(1)ドキュメント管理エージェント(Excel → Markdown → Git)
(2)ソース解析エージェント(旧言語 / Java → Git)
(3)業務ナレッジ・ワークフローエージェント(Jira / n8n / JavaScript)
(4)ナレッジ統合エージェント(Markdown / ソース差分 / Jira → VectorDB)
(5)AIナレッジ・推論エージェント(RAG / VectorDB / LLM)
(6)UI/UXエージェント
(7)全体統合エージェント

の7つ。

これは、Mythos の「マルチエージェント協調&統合エージェント」とほぼ一致している。

(3)意図の構造化

僕の提案書では、情報をAIへ丸投げするのではなく、あらかじめ適切なサイズに分ける「チャンク設計」や、文脈に意味を持たせる「メタデータ設計」を重視していた。

これは Mythos の意図の構造化(Intent Formalization)と一致している。

(4)人間の判断を前提にした成長ループ

僕の提案書は、エージェントが自律的に動くだけでなく、要所で人間がレビューし、その「価値のある結果」をさらにシステムへフィードバックして成長させる仕組みを設計していた。

これは Mythos の自律推論ループ(Self-Directed Reasoning Loop)の思想と似ていると思う。 

どこが一致し、どこが違うのか

  • ナレッジ循環
  • マルチエージェント協調、統合エージェント
  • 意図の構造化
  • 人間の判断を前提にした成長ループ

Mythos の設計思想・構造と、僕の提案内容は、ほぼ同じ方向を向いていると思う。

ただし、

Mythos  :汎用AIとしての自律性が高い
僕の提案書:組織内の知識循環を最適化するための構造 

Mythosは、様々な領域に適用できるようにするために、汎用的な仕組みが散りばめられている。

僕の提案書は、特定業務の1点もの、ということだと思う。

似ていた・良かった、ではなくて

なんか似ているみたい、というのはわかった。

そして、僕の提案書は、

・ローカルLLMというのがあるようだ。クラウドに情報を丸投げしなくて済むのは価値がある。
・RAGというもので推論を補強できるみたい。活用すれば普通の仕事にAIが使えるかもしれない。

というところから始まった、AIシステムに対する知識がほぼない素人が、2・3週間で書き上げたものだ。

つまり僕が凄いということではなく、「ちょっと知識があれば、だいたいこういう風になるのでは?」ということ。

どんな統合AIシステムも、似たようなスタイルに行き着くのではないだろうか。

 

それを、Anthropic が、Claude Mythos として、汎用的な仕組みを含めて提示してきた、ということなのだろう。

なかなかやるね、アモディ。 

つまり?(進化したMythosとの会話)

ここまで書いてふと思った。

もしかすると近い将来、Anthropic Claude から、こんな会話をするAI、 Cosmos(仮称) が登場するかもしれない。

 

・以下は架空AI、Cosmos くんとの会話です・・

「ではお客さま、どんな統合AIシステムをご要望ですか?」(Cosmos

「僕の仕事をサポートしてくれて、賢くなってくれるシステムが欲しいんだけど」(僕)

「ではまずは100万円、必要となりますが、よろしいですか?」(Cosmos

「100万円!、う~ん、しょうがない、頼むよ」(僕)

「ではその仕事に関する資料を全て、順番にみせてください」(Cosmos

「わかった」(僕)

・以降、時々、追加料金を払いながら続く・・

 

すばらしい、なかなか凄い。結構儲かるかもしれない。

だが、これはつまり、

「仕事を理解していてる人」「なにをしたいかが説明できる人」「人とAIの間に立つ能力がある人」

そういう人しか、いらなくなるんじゃないか?

しまった、またちょっとやばそうな話しになった、これ以上考えるのはやめておこう。 

 

おわりに

没にはなったけど僕のAI活用提案書、方向性は間違っていなかったなら良かったと思う。

ちょっとは自慢したい。

けれど、では再度、提案書を再調整し採用を目指してがんばり、そして作りたいか、と言われると、、、

もう、Cosmosくんに任せたい。だいたい Cosmosくんに頼めば出来るようになると思うので。

 

便利な時代にどんどんなってくるけれど、ちょっと寂しくなるよね。