古典AIと量子AI(1)

あまり最初に結論めいたことは書かないほうが筆が進むのだが、今回はちょっと趣向を変えて。

結論

古典AI:人が正解を集め、問題の正解に近づく努力をしたもの。
量子AI:人が状態を集め、状態が勝手に安定に向かっていった結果、最適解を得るもの。

と、まず定義し、どういうことなのか、どうなるのか、まとめてみようと思う、、、できるだろうか?。

古典AIの場合

たとえばあなたが、おいしい辛口カレーのレシピを持っていて、「もうちょっと美味しくしたい」ということを古典AIに頼む場合。

1.データを集める(人)

いろんな辛口カレーのレシピ、その評価、その辛さの度合い、そのスパイスの配合、その調理工程、いろんなデータを集める。さらに、辛さとは、おいしさとは、評価とは、ということも整理し、定義する。

2.学習させる(人→AI)

人:集めたデータ、整理した定義を投入。
AI:投入されたデータ、量とか種類とか時間とか温度とか定義とか、全てを数値化し、統計学的な多次元ベクトルに変換して保存する。

3.もうちょっと美味しくしたい(人→AI)

人:「このカレーのレシピ、もうちょっと美味しくしたいんだけど」とAIに相談する。
AI:今投げられたレシピを解析。そのレシピがどのくらいの辛さでおいしさかを、学習時と同じように多次元ベクトル化する。そしてその形と、学習して変換済みの多次元ベクトルを比較し、おいしさのスコアが上がり、他の状態はあまり変わらない(今のレシピに近い)場所を見つけて、人に返す。

誤解を恐れながら言えば、古典AIは、
単なる多次元ベクトルとなった ”学習”と”相談”を比較し、近くて無難な場所を返すだけ」である。

 

量子AIの場合

たとえばあなたが、おいしい辛口カレーのレシピをもっていて、「もうちょっと美味しくしたい」ということを量子AIに頼む場合。

1.データを整理する(人)

その辛口カレーのレシピをそのまま、量子的な状態に整理する。

スパイスの分子構造とか、香りの分子構造とか、辛味成分の分子構造とか、温度に関する分子遷移とか、とにかく全て、方法ではなく状態を、量子くんに伝えられる状態にする。

3.もうちょっと美味しくしたい(人→AI)

人:「このカレーのレシピ、もうちょっと美味しくしたいんだけど」とAIに相談する。
AI:
・今投げられたレシピ(分子的状態)を量子の空間に重ねる。
・スパイスの分子構造が最適化し、香りの分子構造が最適化し、辛味成分の分子構造が最適化した、全てがもっとも安定した状態に収束していく。
人:その結果を覗き込み、人が解釈できる状態に変換する。

誤解を恐れながら言えば、量子くんたちは、
回転しながら(揺れながら)みんなで手を繋ぎ、揺れの収まる静かな谷底に落ちていくだけ」である。

つまりどういうこと?

なんか、ここまで書いて今、とても満足している。

「古典AIと量子AIの比較」とか「古典AIと量子AIと組み合わせるとどうなるか」は次のコラムにします。